大伴古麻呂の「天平の交流誌」

「シルクロードと大伴家持の時代」を語ります。

2023-01-01から1年間の記事一覧

大伴家持への手紙

大伴家持への手紙ー2023年夏 藤井一二 「大伴家持への手紙」 Ⅰ「あなたの生涯を〈旅〉したい、と思っています」 Ⅱ「あなたの〈妻〉と〈彼女〉のことを知りたいのです」 Ⅲ「歴史に名を刻む二人の話を聞かせて下さい-大伴池主と大伴古麻呂」 Ⅳ「あなたは万葉…

多文化交流学WEB・30号

敦煌郊外にて 筆者撮影

大伴家持と布勢水海―万葉びとの「声」が聞こえる

藤花への讃歌―万葉びとの「声」が聞こえる 藤井 一二 氷見市下田子(しもたご)の藤波(ふじなみ)神社は、初夏の夕暮れ時がよい。 山藤の白く浮かび上がる花房の揺れを眺め、かの『藤の花の精』が宿る多胡の浦辺と、眼前に展開した水海を想像するとき、万葉びと…

紅(くれない)匂う季節―黒龍江畔の「花だより」 過ぎ行く時の「はやさ」に圧倒されつつ、「画像で語る 天平の交流誌」web版の編集に入りました。先日、保存フアイルを整理しながら、手を止めた一枚の「花便り」です。 2016年と2018年、中国黒龍江省の大学で…

紅(くれない)匂う季節―空に映える桃の花 藤井 一二 原稿の推敲中、奈良時代、天平勝宝2年(750)3月1日(新暦4月15日)、大伴家持の作歌に目が止まった。 大伴家持が、越中国へ赴任して4年目の春。桃李の花を眺め、春苑の娘子(おとめ)を題材にして、…

大伴家持の時代ー東アジアの大交流時代ー高志の国文学館・文学講座の記録 「シルクロードと大伴家持の時代」―『画像で語る・天平の交流誌』へ 藤井 一二 2023年2月18日(土)午後:高志の国文学館における文学講座において、私の「シルクロードと大伴家持の…