大伴家持への手紙ー2023年夏 藤井一二 「大伴家持への手紙」 Ⅰ「あなたの生涯を〈旅〉したい、と思っています」 Ⅱ「あなたの〈妻〉と〈彼女〉のことを知りたいのです」 Ⅲ「歴史に名を刻む二人の話を聞かせて下さい-大伴池主と大伴古麻呂」 Ⅳ「あなたは万葉…
敦煌郊外にて 筆者撮影
藤花への讃歌―万葉びとの「声」が聞こえる 藤井 一二 氷見市下田子(しもたご)の藤波(ふじなみ)神社は、初夏の夕暮れ時がよい。 山藤の白く浮かび上がる花房の揺れを眺め、かの『藤の花の精』が宿る多胡の浦辺と、眼前に展開した水海を想像するとき、万葉びと…
紅(くれない)匂う季節―黒龍江畔の「花だより」 過ぎ行く時の「はやさ」に圧倒されつつ、「画像で語る 天平の交流誌」web版の編集に入りました。先日、保存フアイルを整理しながら、手を止めた一枚の「花便り」です。 2016年と2018年、中国黒龍江省の大学で…
紅(くれない)匂う季節―空に映える桃の花 藤井 一二 原稿の推敲中、奈良時代、天平勝宝2年(750)3月1日(新暦4月15日)、大伴家持の作歌に目が止まった。 大伴家持が、越中国へ赴任して4年目の春。桃李の花を眺め、春苑の娘子(おとめ)を題材にして、…
大伴家持の時代ー東アジアの大交流時代ー高志の国文学館・文学講座の記録 「シルクロードと大伴家持の時代」―『画像で語る・天平の交流誌』へ 藤井 一二 2023年2月18日(土)午後:高志の国文学館における文学講座において、私の「シルクロードと大伴家持の…
「高志の国」からの手紙 花の「精」と万葉の舞台―大伴家持と越中国 藤井一二 平成30(2018)年夏、『国立能楽堂』419号に「大伴家持と越路の水海―謡曲〈藤〉の歴史舞台」と題する小文を執筆する機会があった。それは、越路(こしじ)の旅に出向いた都の僧と…
「越=コシ」の海 高岡市雨晴 藤井撮影 ※以下の目録は、藤井編著『シルクロードと大伴家持の時代』所収(オンデマンド版 ・縦書き)記事を横書きに表記した暫定版です。スマホの場合、PC版サイトにて通覧 頂ければ幸いです。 万葉の時代と社会―著作目録(Ⅰ) …
藤井一二 著作目録 万葉びとも眺めた「越の海の荒磯の浪」 高岡市雨晴にて 藤井撮影
旅する「渤海王国」➂ ー画像で語る万葉の世紀ー 藤井一二 中国吉林省山中の「渤海王女墓」で日本の「作家」に出会う 2006年8月23日午後、吉林省延辺自治州の和龍(わりゅう)市にある渤海遺跡を巡った私たち一行は、延吉市から国道302号で西へ向かった。安図…
旅する「渤海王国」ー画像で語る万葉の世紀ーの連載を予定しています。